2019.10.01 15:20波の速度 波の速度には、位相速度と群速度の2種類が考えられます。今回はこれらについて見ていきます。 まずは、波のうなりについて見ていきます。sin(kx-ωt)という波をΔk、Δωずつずらした波を平均してみましょう。(kは波数、xは位置、ωは周波数、tは時刻を表しています。)
2018.05.06 13:03ミラー指数(面指数) 結晶は結晶面という特徴的な面で切って考える事が多いですが、この結晶面は逆格子ベクトルというものと対応しています。今回は、ミラー指数について説明してみました。
2018.03.12 07:28EXAFS公式 光電効果で光電子が出ていく際、出ていく光電子のエネルギーは特に決まっていないので、X線吸収スペクトルの高エネルギー側にピークのすそが現れます。このすそのスペクトルは、周囲の環境に応じて振動し、この領域をEXAFSと呼びます。このEXAFS振動からは周囲の環境の情報が得られるので...
2018.03.12 06:59光電効果 X線という高エネルギーの光を物質に当てると、ある確率で物質中の電子が飛び出ます。この電子を光電子と呼び、光によって光電子が飛び出る効果のことを光電効果と呼びます。今回は、フェルミの黄金律を用いて、電子光子相互作用がどのような形になるか見ていきましょう。
2018.02.27 00:55二体問題 二体問題は、重心の運動と相対的な運動に分けて考えられるので、まるで一体問題のように扱うことができます。三体以上の問題は複雑になるので、とりあえず二体問題について考えてみましょう。
2018.02.26 04:19結晶場分裂 摂動によって縮退が解ける例を見るために、結晶場分裂について考えてみましょう。金属に余分な電子対を持つような分子が配位したものを錯体と言います。球対称なポテンシャルの環境下では同じエネルギー準位だった軌道も、配位子によってポテンシャルの球対称性が破れるとエネルギー準位が分裂します...
2018.02.25 04:33分子間相互作用 摂動論を応用して、分子間の相互作用について考えてみましょう。ここで話す相互作用以外にも、トンネル効果が絡む安定化である水素結合というものがあります。ちなみに、ここではイオンと極性分子を単純化して、点電荷と双極子として扱います。 イオンや極性分子でなくても、分散相互作用により安定...
2018.02.15 16:15物質中のマクスウェル方程式 電磁気について考える際に、私たちは真空中で考えるだけではなく、何も無いように見えてもそこには空気があるように、物質中で考えることも重要です。ここでは、物質中での電磁気学について見ていきましょう。
2018.02.02 04:06位相のずれについて8枚のスライドでまとめてみたら 散乱理論において、部分波の位相のずれが求まると散乱断面積などが得られるので、位相のずれは重要な概念でした。今回は、位相のずれについて見ていきましょう。 自由な球面波として、球ベッセル関数を導入します。エネルギーを波数kで書き直し、krを1つの変数のように扱うと見通しが良くなりま...
2018.01.30 11:27化学反応について8枚のスライドでまとめてみたら 化ける学問と書いて化学ですが、この化けるは当然化学反応を意味しています。やはり化けるという言葉には魅力を感じますね。今回は化学反応について見ていきましょう。 軽い粒子は、ポテンシャルの壁を有限の確率で透過することができます。この効果をトンネル効果と言い、透過することをトンネルす...
2018.01.24 11:52散乱理論について8枚のスライドでまとめてみたら 量子力学はミクロには物が波の性質を持つという話でしたが、波が何かにぶつかると散乱するので、ぶつかった時の描像は古典力学とはかなり変わります。今回は散乱理論について見てみます。 球対称な散乱体に平面波を当てる状況を考えて、散乱波の振幅を散乱振幅として導入します。散乱振幅を用いて、...