空回り

 相手のために良かれと思ってやったことが、かえって相手を傷つけることがあります。このように善意が空回りすると、全力で相手を傷つけてしまうので恐ろしい結果になりやすいです。今回は、この空回りについて自分の考えを述べたいと思います。



 何か行動する際、本人が良いことだと思ってやっている場合と悪いことだと思ってやっている場合、その結果として受け手が喜ぶ場合と傷つく場合でそれぞれ場合分けをして考えます。



(1) 本人は良いことだと思っていて、結果として受け手も喜ぶ場合


 一番理想的な場合です。いつもこうであるといいですね。



(2) 本人は悪いことだと思っているが、結果として受け手が喜ぶ場合


 受け手は嬉しいのですが、本人は何か他の理由があって仕方なくやっているので、その理由がなくなった時点で行動をやめてしまうでしょう。受け手が本人にちゃんと喜びを伝えることによって、本人がその行動を良いことだと思うことができて、何か他の理由がなくても自発的にやってくれるようになるでしょう。感謝の気持ちを素直に伝えることは大事ですね。



(3) 本人は良いことだと思っているが、結果として受け手が傷つく場合


 本人は良いことだと思っているので、何か他の理由がなくても全力で行動し続けます。これによって受け手は全力で傷つけられることになるので、これが一番最悪な場合でしょう。この場合を避けるために必要なのは、本人がちゃんと受け手が喜ぶかどうか確認をとることです。また、仮にこの場合になってしまった時、今後同じ事態を避けるためには受け手が本人にしっかりと迷惑であることを伝えることが大事です。あまりいい気持ちがしないのはわかりますが、それでも今後仲良くしていきたいのであれば、しっかりとコミュニケーションをとり、お互いを理解することが大事ですね。



(4) 本人は悪いことだと思っていて、結果として受け手も傷つく場合


 もちろん受け手は傷つくことになりますが、本人は悪いことだと自覚しているので、他の理由で強制されなくなれば行動しなくなるでしょう。この場合の問題点は、そもそも本人の余裕がないことにあります。何かやむにやまれぬ事情があるはずなので、これを避けるためにはそもそも行動に移る前に互いに支え合い、みんなが安心して生きていける環境を作ることが大事です。困った時にちゃんと助けを求めることが重要なので、やはり普段からコミュニケーションをとることが大切ですね。



 今回は、空回りについて自分なりの考えをまとめてみました。普段からしっかりとコミュニケーションをとり、互いを理解し合えるといいですね。明らかに相手が喜ぶという自信がない場合は、ちゃんとその確認をとってから行動した方がよいかもしれません。もちろん、あまり仲が良くない場合は適当に愛想よく振舞われてしまう場合もあると思うので、適度な距離感を保つことも大事かもしれません。

ポップラーン

数学や物理の「8枚のスライドでまとめてみたら」シリーズを更新しています。少しでも学ぶことの楽しさを伝えられたらと思います。上の方に記事のまとめがあります。

0コメント

  • 1000 / 1000