罪悪感

 人は、自分のために生きるのが基本ですが、支え合って生きた方が何かと得が多いので、罪悪感は大切です。相手に何かしないと悪いな、という罪悪感のおかげで人は支え合って生きていくことができます。ただ、罪悪感が強すぎると自分より相手を優先してしまうので、逆に生きづらくなることがあります。今回は、罪悪感に支配されすぎず、自分を優先する考え方について話します。


  まず、一番大切だと思うのが、誰かを悪者にしないということです。どうしたらもっと上手くいくかを考えるのは有用ですが、ただ誰かのせいにするのでは、悪者にされた人はどうすることもできません。まずはみんなの存在を肯定することが大切です。全員の意見を尊重した上で、どのように折り合いをつけるかが大事だと思います。


  その上で大切なのが、罪悪感を感じすぎないということです。罪悪感を感じて、ただ自分を責めるだけでは何も解決しないと思います。また、罪悪感によって誰かの言いなりになってしまっては、自分のやりたいことができなくなり、よりよい人生を送ることは難しくなります。


  とはいえ、自分の好き勝手に生きればいいかというと、それでは周りの協力を得にくく、かえって自分のやりたいことがやりにくくなります。周りに適度に親切にすることで、相互性の原理(自分がしたことは相手からもされやすい)により周りからの協力も得やすいです。自分のやりたいことを犠牲にしない程度に、無理のない範囲で周りに親切にすることで、もっと自分の人生を生きやすくなると思います。


  もちろん、多少無理をしてでも親切にすることもあると思います。ただし、日常的に無理をするとどんどん疲れがたまって、いつか潰れてしまうので、そういう無理はたまにするくらいにとどめておいた方がいいと思います。人間、生きていると突然のトラブルはつきものです。そういうトラブルで困っている人を多少無理してでも助けておくと、相互性の原理で自分が急なトラブルで困った時も助けてもらいやすくなると思います。


  今回は罪悪感について見てきました。周りに親切にしつつ、他人よりも自分のことを優先できるといいですね。ただ、たまには多少無理してでも親切にすると気持ちがいいです。

ポップラーン

数学や物理の「8枚のスライドでまとめてみたら」シリーズを更新しています。少しでも学ぶことの楽しさを伝えられたらと思います。上の方に記事のまとめがあります。

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