ぷよぷよ

 学問的な内容ではありませんが、今回はぷよぷよの話をします。基本的には相手より1連鎖くらい大きい連鎖を返すのが強いゲームなので、特に連鎖の組み方についてまとめたいと思います。


 最初に、連結について話をします。同じ色のぷよを4個以上繋げると消えてしまうので、連鎖をするためには、3連結以下の形でぷよをためておく必要があります。2連結の形は縦2と横2、3連結の形は縦3とL字と横3というようにそれぞれ呼ばれています。


ここに横か上からぷよを受けるなどして連鎖を繋げる訳ですが、縦に連結させた方が横から受けやすく、横に連結させた方が上から受けやすくなります。例えば、縦3は横から縦3段どこにぷよを落としても連鎖が繋がりますし、横3は上から横3列どこに落としても連鎖が繋がります。また、L字はその中間的な役割を果たし、例えば連鎖の向きを直角に曲げる時などに使います。


 次は連鎖です。大きな連鎖も2連鎖の形を組み合わせたものとして考えた時、連鎖を大きく分けると、代表的な2種類の連鎖(挟む連鎖と揃える連鎖)と、例外的な1種類の連鎖(幽霊連鎖)があります。まずはこのざっくりとした分類から見ていきましょう。


 まずは、挟む連鎖です。


これは、ぷよが消えた後で、そのぷよを挟んでいた上下のぷよが繋がって消える連鎖の組み方です。基本的にはこの組み方を主体に連鎖を作っていきます。図は、6連鎖の例です。

 次は、揃える連鎖です。
これは、ぷよが消えた後で、その上のぷよが落ちてきて、段差が合って繋がると消えるという連鎖の組み方です。段差計算をするために、消えた後の形を正確に把握していないと組みにくい連鎖です。ただ、ちゃんと消え方を把握していなくても、実際は何となく消えてくれることが多いです。この組み方に慣れると、連鎖の組み方に柔軟性が生まれます。図は、5連鎖の例です。


 最後は、例外の幽霊連鎖です。
13段目の(画面に見えない)ぷよは消えることがありません。なので、画面内なら消えてしまう形でもぷよが消えないことがあります。こういう時は、下のぷよが消えて上の画面外のぷよが落ちてきて、画面内に現れることでようやく消えます。このような幽霊連鎖は、画面上部での戦いになるほど意識する必要があります。図は、下の赤が消えた後で上の赤が消える2連鎖です。


 また、色の捌き方についても話しておきます。2色でぷよぷよをやることはまずないですが、仮に2色で大きな連鎖を素直に組もうとしたら、単純な挟み込み主体の連鎖になります。


実際には、4色で対戦するのが普通なので、もっと複雑な連鎖も組むことができます。


図は、左の青のL字の上に青のキーぷよを1個落とせば連鎖を繋ぐことができる形です。(キーぷよは、置くか置かないかで連鎖が繋がるかどうかが決まるぷよのことです。キーぷよを置くか置かないかで連鎖の大きさを調節することができます。)図では、左半分を折り返し、右半分を連鎖尾と呼びます。折り返しの上の部分に緑の横3を置きましたが、これがあれば、この横3の上は緑以外の3色を使って自由に連鎖を組むことができるので、連鎖が組みやすくなります。また、連鎖の右上に左から1個、1個、2個の順に黄色が乗っていますが、これを雪崩と呼びます。連鎖に段差がある場合、その段差の上に雪崩を乗せることで、上手くいけば1連鎖伸ばすことができます。雪崩は、連鎖尾の真ん中が1個高い形に乗せると平たくなり、先ほどの横3と似た理由で連鎖を組みやすくなることが多いです。


 ちなみに、雪崩はもっとたくさん乗せることもできます。後から連鎖を足すことができるのが揃える系の連鎖の魅力です。

図では、何となく端を高めに雪崩を組んでみました。最後は1個、1個、2個ではなく、0個、1個、3個のものを乗せました。また、段差計算をすればもう少し複雑な連鎖も組むことができます。

 図の上は、黄色を1個ずつ敷いた上に赤の雪崩を置いて、その上に黄色をもう1個置いて敷いた黄色を回収したものです。図の下はもう少し複雑な例として、最後が青→赤→緑と消えるように置いたものです。

 最後に基本的な後から上に乗せられる連鎖尾(雪崩など)とその具体例についてまとめておきます。


 3連結があると連鎖の形が決まりやすいので、その話もします。縦3は、縦の長さが3、横の長さが1なので、縦には連鎖が動きやすいけれど連鎖は敷き詰めにくく、横には連鎖が動きにくいけれど連鎖は敷き詰めやすいです。縦に連鎖が動きやすいことを利用して、連鎖尾に同時消しを入れることもできます。

 横3は逆に、横の長さが3、縦の長さが1なので、横には連鎖が動きやすいけれど連鎖は敷き詰めにくく、縦には連鎖が動きにくいけれど連鎖は敷き詰めやすいです。縦に連鎖を敷き詰めやすいことを利用して、連鎖尾に同時消しを入れることもできます。
 L字は、横の長さが2、縦の長さが2なので、縦にも横にもそれなりに連鎖が動きやすくて連鎖も敷き詰めやすいです。この性質があるので、連鎖の向きを直角に変えるときに使いやすいです。連鎖尾を同時消しにすることもできます。
 ここで、ツモが来る確率と折り返しと連鎖尾についてまとめておきます。

 ツモは、例えば赤青と青赤は実質同じツモなので、ゾロ目が来る確率はその半分になります。折り返しと連鎖尾は平らで低めのものをまとめました。端にキーぷよがある折り返しと、真ん中が1段高くて雪崩を乗せやすい連鎖尾で、なるだけ平らで低い形を網羅したつもりです。


 ここで、綺麗な連鎖を組むために個人的に重要だと思っている5つのことを挙げておきます。


●底上げ

(ぷよを連結させて平らな連鎖を目指す)

→横3か横2を優先

(平らにするためにまずは横2を作る)


●分離

(色が偏ったぷよを離して置く)

→斜めか1個離した位置関係を優先

(置ける色を増やすため)


●端を高くする

(端のスペースも連鎖に使うため)

→端の高いL字か縦3を優先

(まずは端に縦2を作る)


●回収

(下にあるぷよと同じ色のぷよを上に置くことで連鎖に組み込む)

→ぷよは低い位置で回収することを優先

(下や端にある孤立ぷよは回収しにくいので、孤立ぷよはなるだけ上の真ん中の方に置いた方がいい)


●効率

→優先順位:ゾロ両方>ハチイチ両方>片方


 また、L字で折り返す場合を考えて、横3で底上げした座布団L字と呼ばれる形、横2で底上げして先に回収したGTRと呼ばれる形、後に回収したfron積みと呼ばれる形についてそれぞれ連鎖尾をまとめておきます。

 最後に、回しについて話します。画面外の13段目にぷよをのせる際に必要な操作です。

画面にぷよが現れた際、回転操作は下のぷよを軸にして行われます。ここで、上の(図では青の)ぷよを子ぷよ、下の(図では赤の)ぷよを軸ぷよと呼びます。左回転を入れ、11段目までぷよが積んであるところに軸ぷよをを乗せましょう。
接地する前に更に左回転を入れましょう。
軸ぷよを上にすることができました。この状態で接地する前に適当に回転させ、落下する前に(必要に応じて)横移動できれば、13段目にぷよをのせることができます。この操作のことを回しと呼びます。11段目までぷよが積んであるところの両脇が空いてる場合は、右回転2回でも、左回転2回でも上手くいきますが、右脇が空いてる場合は右回転2回、左脇が空いてる場合は左回転2回でないと上手くいきません。画面上部では重要な操作です。

 今回はぷよぷよについてまとめました。4個繋がったら消えるという単純なルールでありながら、単純ゆえに奥の深いゲームなので、僕の大好きなゲームです。


ポップラーン

数学や物理の「8枚のスライドでまとめてみたら」シリーズを更新しています。少しでも学ぶことの楽しさを伝えられたらと思います。上の方に記事のまとめがあります。

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